わかりやすく話す!技術

(1)話すことの二つの役割
 ①コミュニケーション的な役割
 ②実用的な役割

 ・正確に伝わらなければどんなに雄弁でも話上手ではない。

(2)仕事で求められる「話す」力
 ①自分の「言いたいこと」を正確に相手に伝えること。

(3)相手がわかりやすい話とは?
 ①相手が納得できる話!
  (鄯)理解できる。
  (鄱)受け入れられる。

 ⇒頭と感情両方に受け入れられるはなし方をする必要がある。

2:かんたんに話す!

(1)かんたんに話す要点
 ①結論を先に言う
 ②要点を絞る
 ③話そのものを短くする

・相手のニーズに沿って話をする。
・いつも聞き手を意識する。

3:話し出す前に言いたいことを絞り込む。

(1)てんこ盛りの話し方をしていないか?
①要点を絞る場合は最大三つ
 ②いま伝えたいことはなにか。
 ③いま言わなくてもいいことはないか。

(2)結論から先に言う
 ①結論⇒詳細説明
 ②ていねいな枕詞をつける。
 
(3)感情を抑える。
 ①感情そのものは、よく事情を説明してから
 ②結論を先に言ってから。

4:話を短く切り上げるには
 ①1つの文を短く切る
 ②リズムをつけるために接続詞にバリエーションを
 ③半分の時間でまとめるにはどうすればいいか。
 ④早口になりすぎないように。

5:優しい言葉に置き換えて
 ①かんたんな日常語を使う。
 ②小学生にもわかるように。
 ③話をするまえに1文で書いてみる。
 ④単語1語で。
 ⑤必要なところは具体的に。

6:わかりやすく話す
 ①相手は何も知らない前提で話す。
  ⇒いつどこで誰が
 ②事実と意見は分けて話す。
  (i)ここから先は自分の意見、という形式で。
 (鄱)客観的事実だけでなく意見を。
    ⇒自分がどれだけ仕事に意欲的に取り組んでいるかをアピールする。
    
  ・客観的事実をまず述べる。
  ・自分の意見を述べる。
  ・どこからが自分の意見なのか混同されないように気をつける。

7:何故そうなのか、理由をちゃんとつける。
 ①理由を言うことで相手は納得できる。

8:長くなりそうな話は流れを工夫する。
 ①全体のダイジェストを見せる
 ②全体⇒要点


 ・話が横道にそれがちな人は実はアタマのいい人
 ・話す前に言いたいことを絞り込む
 ・いつ、どのくらい
 ・正しい日本語を。
 ・具体的に話す⇒実例を盛り込む
 ・未知のもの、わかりにくいものを既知のもの、わかりやすいものにおきかえ

9:紙に頼る。
 ①あらゆる方法を駆使して相手にきちんと言いたいことを伝えられれば、それ

がわかりやすい話し方となる。



 ・クッション言葉を使う。
  ⇒恐れ入りますが、申し訳ありませんが、お手数をおかけしますが。
 ・「〜でしょ?」「だと思わない?」という押し付け言葉を使わない。
  ⇒自分の意見のあと「あなたの意見は?」
 ・だって、ていうかは禁句!!!
 ・意味のない否定に要注意!
 
10:断るときの言い方
 ①代案を自分で示すと、誠意が伝わる。
 ②理由を言う必要は無い。

11:注意するとき
 ①事実、今回の意見、その後注意、提案

・気分がいいときに出された要求は飲み込みやすい。

12:なめらかに話す
 ①言い直してもいい。
 ②まず半分伝わること。
 ③前より伝わるようになったら、そのつど合格点

☆13:早口はこれで改善できる
 ①語尾をしっかり発言する
 ②しっかりと間をとる
 ③日常のスピードが、相手にとっても自分にとっても最適のスピード


14:間を取る

 ①間のないしゃべりはわかりづらい
 ②間が相手に話しをしみこませる
 ③大事なことを言う直前に、相手の注意を向けさせる効果あり

・えー、まぁ。あのう。は言葉ノヒゲ
 ⇒考えながら話すのをやめて、言葉がまとまったときに話す。
 ⇒黙っている時間があってもいい。

15:体も使って見よう。
 ①話の中身と表情をあわせる。
 ②最大のジェスチャーは笑顔である。

☆16:ぶっつけ本番は避ける!
 ①内容の下書き
 ②一人で声を出して練習しておく。シャドースピーチ
 ③時間があるときは友人・家族を前にリハーサルを行う
 ④リハーサルを何度もする。

・アガった時は、それを素直に認めるべし
・つまったら、切り替えを図る。

17:印象に残るように話す
 ①一番強調したいところでは声のトーンを変える。
 ②聞き手を飽きさせない

18:イヤミなく笑いを取る方法
 ①自分の失敗談
 ②日ごろからコネタを集めておく。

・ポイントを数で示す
・有効モードを意識的に作る

19:どうしたらいい?ではなくこうしたらどう?という。

①ノーといわれたときは他の選択肢を見せる。
②妥協点を探る。
③こちらから意見を提示し、相手が考える手間を省く

・相手から話を聞いたとき、自分が話すとき、両方で復唱する。
・飽きているサイン、反感を持っているサインを見逃さず、丁寧に説明する。
・相手の性格を考慮して話し方を考える。
・声のトーンは楽高悲低

アンカーリング
 ⇒人のある行動、経験が、他人の経験にある感情、経験を呼び覚ますことをいう。

 ①指を舐める赤ん坊を見ると、自分の妹が、幼稚園を出るまでずっと指を舐めている子だったなぁと思いだす。
 ②チョコレートのにおいをかぐと、中学生のときに振られた女の子を思い出す。

 
・相手の趣味の話には最低限予習が必要
・素直に教えを請う形でもいい。

話の腰を折らない。

20:どんなことにも自分なりの意見を持てますか?
 ①その場での自分の考えをすぐにクチにする練習
 ②慣れてきたら、なぜなのかを説明する。
 ③一人ディベート
 ④会話のキャッチボールの中で、相手の意見を的確に受け止めるのが一番よい。

?松本幸夫

読了。